Teono

自分の中での曖昧な情報や知識を更新しています。たまに調査記事を書きます。

犯罪は増加したか 2018(刑法犯)

犯罪は増加した、という話をリアルでもネットでも聞くことがある。
本当だろうか。


犯罪白書をみると、刑法犯の数についてのグラフを見ることができる。

刑法犯の認知件数は、昭和21年から40年まで横ばい、その後減少がみられるも、55年ごろから増加、平成8年から14年までは大きく増え、それ以降は減少している。
刑法犯の検挙人員は、昭和21年から26年まで増加、その後減少がみられるも、55年ごろから微増、平成元年に減少したのち、15年まで微増、それ以降は減少している。

> 平成29年版 犯罪白書 刑法犯 認知件数・検挙人員・検挙率の推移
http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/64/nfm/n64_2_1_1_1_0.html


例えば、昭和25年、45年、平成元年、28年で比べると、次のようになる。

刑法犯の認知件数:
1,384,222 -> 1,279,787 -> 1,673,268 -> 996,120

刑法犯の検挙人員:
607,769 -> 380,850 -> 312,992 -> 226,376


グラフから、刑法犯の認知件数・検挙人数は昭和21年から平成28年において、平成28年は認知件数・検挙人数は過去最低であり、犯罪数は減少していると言える。


ちなみに刑法犯罪の発生率(人口10万人中の発生率)は昭和25年、45年、平成元年、28年で比べると、次の通り。減っている。
1,756.1 -> 1,233.9 -> 1,358.1 -> 784.8